トインビー歴史の研究

トインビー歴史の研究

4月18日付けの日経新聞「オピニオン」の紙面には、『トインビーをもう一度、不都合な真実に「応戦」を』と題された記事が掲載されていた。私はこの偉大な歴史家の名前を知らなかった。とても良い内容だったのでまとめた。

 

アーノルド・J・トインビーは、英国の歴史家で、「歴史の研究」という本を1961年の書き上げた。この壮大な歴史観に日本では、文明論ブームが起きた。特に、「挑戦」と「応戦」という理論から多くのことを学ぶ。

 

文明というものは自然的環境や人間的環境に挑戦(チャレンジ)をし、人々の応戦(レスポンス)が成功したときに起きるとされる。つまり、文明は逆境によって生まれる。

 

古代エジプト文明は、気候変化などによって砂漠化してしまったナイル川沿いの沼沢地を豊かな農地にすることで生まれた。開国を迫られた幕末の日本は、欧米の圧倒的な軍事力と工業力に真っ向から挑戦をし、「富国強兵」という応戦をした。第二次世界大戦で、敗戦国となった焼け野原の日本がわずか四半世紀で世界第二位の経済大国となった。70年代の石油危機でも日本は応戦し、エネルギーの消費による産業構造を変えた。

 

 

 

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挫折した歴史の共通項

トインビーは、挫折した歴史の共通項(開花しない歴史)として「自己決定能力の喪失」をあげている。これは、状況に振り回され、応戦が出来ない文明は衰退するというもの。

 

日本が現在直面しているエネルギー問題、高齢化社会などの課題は、いずれ他の国々も追体験する。日本が最初にこれらの問題を解決して道を開くことが出来れば、文明のリーダー役になることができる。

 

「易経」の一節、「窮すればすなわち変じ、変ずればすなわち通ず」ということばは、トインビーの文明論の核心をよく表しているという。それは、何事も、窮すれば必ず変化が生じ、変化が起きれば必ず通じる道が生じてくる。つまり、逃げずに、困難に立ち向かう者には、開ける道は必ずあるということ。

 

2011年4月18日 日経新聞朝刊『トインビーをもう一度、不都合な真実に「応戦」を』(土谷英夫)より抜粋

 

 

 

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