ニカブ姿のテレビ局

ニカブ姿のテレビ局

 

今月号(2012.12)のCNN English Expressでは、Arab Summerと題して、「ムバラク政権崩壊でイスラム回帰、全職員が黒ベール姿でエジプトにイスラム女性のTV局誕生」という記事が掲載されていた。

 

「ニカブ(niqab)」とは、目の部分を除いて顔や髪をすっぽり覆う、イスラム圏の女性の衣装のこと。エジプト女性は、髪だけを隠す「ヒジャブ」姿が一般的だが、近年はイスラムの強まりからニカブを着用した女性が増加しているという。また、顔までを隠した衣装のことを「ブルカ」という。

 

このCNNの記事は、反キリスト教を掲げる衛星チャンネルが立ち上げたテレビ局「マリア・テレビ」を取り上げている。このテレビ局のスタッフは、カメラマンも取材する記者も全てが、黒い布で覆う、ニカブの格好をして仕事をしている。社会に影響を与えられるように、本来なかった思想に基づいた社会をつくり、新しい習慣や伝統を生みだすことを目指している。

 

 

エジプトの前ムバラク政権下では、世俗主義路線をとっていて、頭に覆う「ヒジャブ」や、目の部分を除いて顔や髪を覆う「ニカブ」を着用するイスラム教徒の女性は、雇用や教育の場では、差別される傾向にあった。

 

これに対して、マリア・テレビはイスラム教の断食月であるラマダン初日に放送を開始した。ヒジャブやニカブを着用している信仰心のあつい女性達にも雇用の機会を与えて、イスラム女性への差別を無くすことを目的にしている。さらに、今年9月には、エジプト国営テレビにヒジャブ姿の女性キャスターが初めて登場して大きな注目を受けているという。

 

 

 

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顔を隠すベールは禁止

 

■「顔隠すベールは禁止」に反発 イスラム指導者発言にアラブ社会
AP通信などによると同師は今月初め、ニカブ姿の女子学生に「ニカブはただの慣習だ。わたしはあなた方の両親より宗教を知っている」と述べ、構内でニカブを着用しないよう指導した。

 

■仏、ブルカ禁止めぐり論議再燃 「隷属の印」と大統領
【パリ28日共同】イスラム教徒の女性が全身を覆う衣装「ブルカ」や「ニカブ」の着用禁止をめぐり、フランスで論議が再燃している。サルコジ大統領はブルカを「(女性の)隷属と屈従の印」と断言、議会では公の場での着用禁止を法制化する動きも進むが、禁止は逆に女性の人権を侵害するとの批判も噴き出している。

 

■フランス 「ブルカ禁止法」施行
フランスで11日、イスラム教徒の女性が着用する衣装「ブルカ」や「ニカブ」など、顔のすべてを覆うベールを公共の場で着用することを禁じる法律が施行された。同様の法律の施行は欧州で初めて。違反者には150ユーロ(約1万8000円)の罰金が科される。

 

 

 

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