かぼすブリ、みかん鯛

かぼすブリ、みかん鯛

味覚というのは、どうも年齢と共に変わっていくみたいだ。私が子どもの頃、どうしても魚が食べられなかった。イカの塩辛なんて死んでも食べるのが嫌だと食べられなかった。しかし、年を取るにつれて、刺身が美味しいと思えるよになり、イカの塩辛が平気で酒の肴として味わえるようになった。今では、刺身、焼き魚、煮魚と魚料理は美味しく食べることが出来る。刺身は、何て美味しいのだろうと感動さえ覚えるようになった。子どもの頃、魚が食べられなかったのは、その生臭さや骨の存在が大きかったのではないかと思う。生臭さには、回を重ねるにつれて慣れていったのではないか?

 

そう考えていると、日経新聞(2013.3.23夕刊)の『養殖魚 果物育ち 生臭さ・変色抑える』という記事が目に入った。

 

この記事によれば、養殖魚にかんきつ類やハーブなどを食べさせて育てているという。果物の皮やジュースの搾りかすを魚の餌として使い、魚の生臭さを消したり、変色を遅らせたりすることが出来る。また、地域の特産品の青果物を使うことで、地域色をアピールすることができるという。

 

 

 

△もっと知りたい面白用語集トップへ

かんきつ類を食べた魚たち

記事に書かれていた、かんきつ類を食べて育った魚たちを紹介しよう。

 

・かぼすブリ
大分県漁業協同組合では、ブリに、大分県の特産であるカボスの果汁や果皮を混ぜたエサで育てている。ブリは身が変色しやすいが、カボスの抗酸化作用で変色する時間が2倍程度延びている(大分県農林水産研究指導センターの実験)。養殖ブリに比べて脂の乗りがサラリとしていて、脂の質の良さは富山県の「寒ブリ」に似ている。売値は一般的な物より5割以上割高だが、すしチェーンや鮮魚専門店からの引き合いが増えている。

 

・みかん鯛、みかんブリ
宇和島プロジェクトでは、鯛やブリに宇和島市の特産品のみかんをエサに混ぜて育てている。みかんを搾った搾りかすの処理に困っていたが、この搾りかすを魚の餌に混ぜることによって、有効活用することができた。

 

・ハーブ鯖
長崎県松浦市では、鯖に、ナツメグなどの数種のハーブを混ぜたエサを1年以上与えた育てている。鯖特有の臭みが減り、生け締め後の酸化度合いも天然物より遅い。売値は一般的は養殖サバの2倍するが、回転寿司などからの注文が多い。

 

・柚子ぶり
東町漁業協同組合(鹿児島県長島町)では、冬季限定でエサに柚子を混ぜた、「柚子鰤王」を生産している。塩焼きやしゃぶしゃぶで食べると、柚子の香りが一段と感じられるという。

 

日経新聞(2013.3.23夕刊)より

 

 

 

△もっと知りたい面白用語集トップへ