政府紙幣とは

政府紙幣とは

政府紙幣(government note)とは、日本銀行券(日銀券)とは別に政府(財務省)が発行する紙幣。明治維新後の明治政府は、戊辰戦争時には「太政官札」、西南戦争時には「明治通宝」がそれぞれ戦費支出のために多量発行した。また、「国立銀行紙幣」も発行されたがうまく機能しなかった。一部では、難局を乗り切ったとの説もある。

 

■政府紙幣の長所短所

 

◆長所
25兆円程度の政府紙幣の発行で、物価は1〜2%上がり、為替が1ドル120円位の円安効果が予想される。平時にはインフレや円安を招く劇薬だが、超デフレで超円高(為替が1ドル80円)の今なら、インフレ効果も円安効果も経済にはうまく作用するのではないか。また、インフレ効果は国民の失業率を回復することが出来ると考えられる。

 

◆短所
しかし、政府紙幣の発行は危険も伴う。政府紙幣をむやみに発行すれば国民の不安を招き紙幣の信用が無くなる。紙幣は元々は、ただの紙切れに過ぎないので「信用」がなくなると通貨としての価値がなくなる。価値がなくなるということは、物価の価格を上昇させスーパーインフレを招く恐れがある。スーパーインフレが起きるとお金の価値が下がるので借金していた人は得するが、お金を持っている人は大損することになる。

 

 

 

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世界の政府紙幣と日本銀行券

世界を見渡すと、政府紙幣を発行した歴史がある。
アメリカでは、独立戦争時、戦費をまかなう為に大陸紙幣(Continental)を発行し、南北戦争時にもデマンド・ノート(Demand Note)や政府紙幣が発行された。また、フランスではフランス革命後に革命政府が没収した教会財産を担保にしてアッシニアを発行した。いずれも紙幣発行が濫発され、価値が暴落している。

 

現在、政府紙幣を発行している国は少ないが、政府紙幣を発行する場合は中央銀行の発行する銀行券と同様に紙幣発行と流通を厳しく管理することが必要。

 

■日本銀行券
紙幣(日本銀行券)は、日本銀行が発行する言わば「商品券」のこと。
金融機関などは、この「日本銀行の商品券」を差し出して、日本銀行が売っている商品である国債などの有価証券を手に入れる。

 

また、『日本銀行が設立された当初、日本銀行の発行する銀行券は、金や銀との交換が保証されていました。こうした制度の下で、日本銀行は、銀行券の保有者からの金や銀への交換依頼にいつでも対応できるよう、銀行券発行高に相当する金や銀を準備として保有しておくことが義務付けられていました。このような銀行券は、いわば日本銀行が振り出す「債務証書」のようなものだと言えます。』
※「Q. 銀行券が日本銀行のバランスシート上、負債となっているのはなぜですか?」の回答より

 

■日本銀行
http://www.boj.or.jp/

 

 

 

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